話が通じるかどうか?
話をした時に相手にわかってもらえるのか?*1っていうのは、非常に大事だなぁ。と思う。聞き手のリテラシについてあれこれ言っても仕方ないと最近思う様になって、相手がわからないのは分らないように話している俺が悪いって考える様になって、じゃどうすればいいの?なんて事を考えてる。ブログ*2を遡ると2011年06月にも同じような事を考えている。
その時は自分が話す時の技法の話になっていて、相手にうまく伝えるためにはどうすればいいのか?っていうのを自分なりにまとめていた。抜粋すると、こんな感じ。
意思疎通におけるテクニカル面での考慮は
- アウトラインを先に説明する。
- 喩え話をする時は共通言語で。
- 喩え話は喩え話であり、喩え話後の誤差修正が必要。
- 常に主語を明確化して説明する。
- 相手に言い換えてもらう。
上記の様な事に気をつけて「相手の立場に立ち」「共通言語を用いて」「主語を明確化しながら」説明をしていけばいいのではないか
で、コレでもうまく行かない事がある。例えば、ロジックの話については喩え話とかできそうにも無い、if分岐の数やループ位置の問題なので、具体的に同じフローチャートが脳内に描けるか?が大事になる。話をしていて、どうにもうまく伝わらない時にはそのフローチャートが共有化できていないことも多い。言葉で言われた内容を脳内でフローチャート化するっていうのは意外と面倒くさいらしく、意外と出来ない人が多い事に気づいた。なので、最近は自分が話をするときにはできるだけ図示しながら話をするっていうことも積極的にやるようになってきている。
逆に自分が聞き手に回った際に、相手がうまく話ができていないと感じた時には、なんでもいいからとりあえずホワイトボードに書いて、図でも表でもグラフでも何でもいいから、何か表現しながら説明してくれ。と言う風に言っている。
どうも、話を伝えられない人*3っていうのは頭の中で情報を整理しきらないまま話をしようとするようで、自分自身がまとまらないまま話をし始めており、ホワイトボードに書けと言われても、何も書けず、どううまく整理すればいいのか?すらわかっていない状況だと言う事に気づいていない。まずは話したい事をまとめられてないって事を話し手自身に気づいてもらわなければならない。
例えば、私が話し手の場合、どうにも分らない事があれば、まずは思考を周囲にだだ漏れにして、状況をまとめる方向に力を使う。その、ダダ漏れの箇所で間違いがあれば、周囲からチェックが入るので、自分の中だけで考えるよりもずっと効率的に状況をまとめられる事が多い*4。なので、まず分らない事を表明して、まとめるための内容を口に出しながらダダ漏れでまとめ、そこから話を詰めていく。すると、まとまる段階に来た場合はその段階では図、表、フローチャートなど、何らかの手順でまとめる事が出来る様な状況になっている。
でも、話が伝えられない人はそのダダ漏れにすればいい思考を脳内で留めて、外に表現しない。でも、うまくまとめられないのだから話が出来ないのに考えこんでもうまくまとまるはずがない。そこで思考のプロセスを言葉だったり、図や文字で表現すればいいのに、ソレをしないもんだから、誰も話さない空白の時間が出来て、更に自分を追い詰めて、話ができなくなってしまう。なんだか、負のスパイラルっていう感じがするが・・・。
まぁ、何にせよ、相手に対して物事を伝えるのは難しいっていう話だな。